alfaromeo Giulietta SZ


数あるアルファのモデルの中でも最も好きな一台です。
生産台数も200台と少なく人気の高さも手伝って、普通では手が出ない価格を維持しています。
では、何故手元にあるのか?とにかく程度が悪かった、の一言に尽きます。

アクリルのサイド・リアのウィンドウは全て黄色く変色にキズだらけで視界を遮り
ボディ外観はそれと見て取れるクラッシュ痕が複数あり、全体的に歪んでおり
パテが厚く盛ってある部分は既にヒビ割れを起こしていました。
機関はかろうじてエンジンが掛かり動かすことができる程度でした。


 

我慢すること数年・・・ようやくこの姿まで復活させることができました。
機関もまだまだこれから手を入れないといけないでしょうが

当分調整の範囲で何とかなりそうな気配です。

エンジンオイルは10L入ります。GTAのようなディープ・パンだと
見た目にも明らかでわかりやすいのですが、
深いというよりは広いパンで容量を稼いでいるようです。
あまりに飲み込むので少々驚きました。
ガソリンタンクは60Lほどのこれまた大容量です。
容量は当時各種用意されていたようです。そのうちの一種なんでしょう。



左から、オイルパン、ガソリンタンク、給油口(トランクを開けて給油します)

 

 

このクルマはシャシーNoから調べてみると1961年2月10日製造で
ローマで同年11月29日に売却されたということでした。
ちなみに当時の塗色は水色だということでした。
その後の経過は不明ですが、手元に来た時は黄色でした。
「SZ復活への道程」を見てもらえば判りますが、赤、白など何度も塗り替えたようです。
何色にするかは色々考えましたが、オーソドクスに濃い赤にしました。
やっぱり・・・とは思いましたがイメージですから。


SZのこんなところ (左)ボンネットの上端は少し浮いています。エンジンの熱抜きなんでしょうか。
(中)ドアの取っ手、幾つか種類があるようです。GTAタイプのほうが格好いいですね。
(右)ライトのリム、メッキがくすんでいると思って磨こうとしたら鋳物でした。結構重いんです。

エンジンはもともとチューニングがなされていたようです。
当然小排気量ですから高回転型のセッティングです。
おいしいのは4000回転くらいからでしょうか、明らかに音も変わります。
と、なると心配な低速のトルクも軽さも手伝って意外に気になりません。
見た目を裏切る野蛮さを感じます。音は外より室内がうるさい印象です。
ただ、走ってみるとこれが結構速い。意外でした。



足回りは昔のレーシングカーよろしく直立となっています。
路面の悪いところへ行くと4輪がバラバラに動いているような印象です。
ブレーキも4輪ドラムで自動調整なし、フロントは3枚、リアが2枚
アルミ製の冷却用フィンの切ってあるドラムは見た目が素晴らしい。
効きは・・・なんだか不安、というのが偽らざる印象です。
漠然とした不安感、といったところでしょうか。実質的には効くんですけどね。
効き方というのか効き味というのか、これも慣れるんでしょうかね?
実際当時のレース車両でも調整の難しさ、一説には効き過ぎなどの理由で
2枚(ノーマルのジュリエッタ用)に変更したものも多かったらしいです。


フロントのブレーキです。(左)三つのシュー。全部リーディングシューと考えた方がいいです。
(中)アルミのドラムカバー、放熱性のためでしょう、材質のみならず細かくフィンが切ってあります。
(右)その内側、鉄製のドラムが嵌め込んであります。膨張率が違うのでよく設計・製作したなぁ。


これは純正のステアリング。今は上の室内写真のジュリエッタ用のOPのステアリングを使ってます。
似合うと思っていますが、いかがですか?
センターの小さい円がホーンボタン、周囲の円はパッシングライト用のボタンです。
ペダル周り、左上のボタンはウォッシャー・・・ではなく、ハイ・ロービームの切り替えです。



                            最終更新 2005年 12月  管理人


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