トラブル伝説

古い車に乗っているとトラブルを期待されるのである。
一般にはもちろん、同好の士にも「壊れるんでショ?」である。
迂闊にも「ぜ〜んぜん」なんて答えると相当期待はずれのような顔をされるか
お前はホンモノではない、みたいな扱いを受けてしまうのである。
仲間うちでトラブル自慢になることもある。曰く「オレなんかねぇ〜・・・」

トラブルといっても定義ははっきりしているわけではないが、
いろいろ困ったことを期待にこたえるべく思い出してみた。

最初のジュリア・スプリントGTヴェローチェでは乗る前に洗礼を受けた。
オイル漏れの痕があったからガスケットを替えておこうとしたところ
スタッドボルトが折れたのである。長年の使用で侵食されていたのだ。
次いでは最初の高速道路でタイアが変形した。
長い間タイアを交換していなかったらしく熱で変形したのだ。
最初は何が起ったのかと思った。急にガタガタ結構な振動が来た。
続いてはワイパーである。高速道路で雨に降られたのだが、
ジュリアのワイパーは向かい合わせに動くようになっている。
しばらくはよかったのだが、空気抵抗で回転速度が次第に狂ったらしく
いきなり左右のワイパーが絡んでしまったのだ。
その間にもモーターは動くのでナットが緩んで片側が飛んでいった。
大慌てで拾いに走ったのは言うまでもない。
雨ならトランク内の雨漏りでスペアタイアが1/3ほど水浸しになった。
すぐに気がつかなくて何日か経っていたので焦った。
その後私が乗った全ての旧型アルファは皆漏った。
もう焦ることはなかったけど。

スッドでは電装系のトラブルがあった。オルタネーターの不調。
またトラブルではないが、プラスチックの質が悪いのだろうか
中外に関わらずプラ材の端っこがポリポリ折れるのだ。
触らぬ神にたたりなし、と触れないようにした。

GTAJrでは乗り出しの時にリアクォーターウィンドウが落ちた。
続いてドライブシャフトを折った。捻じ切れたのだ。
飴の棒のように曲って千切れていた。突然駆動力が伝達しなくなった。
エンジンは掛かっていたのに、アクセルは反応するのに
クルマが前に進まなくなったのだった。焦った。
たまたま緩やかな坂道で通りも少なかったので惰性で下って
「ホンダ・プリモ」に飛び込んだところで動けなくなった。
まあパワーがあったし、グリップのいいタイアのせいでもあっただろう。
これは強度のある2000の物に替えた。
焦る、では済まずに、怖かったことがあった。
プロペラシャフトを落としたのである。デフの直前で外れた。
ここはロックナットで外れないようになっているのだが、
経年変化・金属疲労でロックナットが破損したのだ。
最初は「家鳴り」が起った。(自動車用語では既に死語か?)
これはマズイと思って速度を次第に落として空いていた駐車場に飛び込んだ。
飛び込む寸前にガランガランと音がした。シャフトが落ちた。
拾いに走ったのはいうまでもない。
デフの直前で外れたので短いシャフトはデフケースに飛び込み
デフの中身はクチャクチャになった。OHを余儀なくされた。
その他には、ブレーキが掛かりぱなしになったことがあった。
エアのいたずらで数分で自然治癒したが、交差点だったので焦った。
またワイパーが片側緩んだことがある。
ウィンドウの端で引っかかりガラス、ゴムとアルミの枠を傷つけた。
このクルマ、売った直後に高速道路でコンロッドが折れたらしい。

1750GTVで高速道路を走っていた時のこと。
シフトブーツの辺りからモクモクと煙が出てきた。
すごく焦った。エンジンのオイル漏れが、ある速度でうまいことマフラーに落ちて
そこから煙が出てシフトブーツの隙間から煙が室内に侵入するらしい。
友人から譲ってもらったクルマだったが、先に言ってくれって。
友人の所有だった時には、プロペラシャフトがミッションの後ろから
外れて落ち、救援に行ったこともあった。

デュエットではアクセルのリンケージが外れた。針金は必須アイテムだ。
2000GTVではノントラブルが最後の最後、下取りに出す時に
燃料が来なくなり、エンジンが掛からなくなってしまった。

SZのタコメーターの針が外れた時は笑えた。
突然クルクル無節操に回りだし、気が済んだらポトっと落ちた。
これもアクセルのリンケージが外れた。
ワイパーの左右を繋ぐリンクが折れた。豪雨の中だったので焦った。

ジュリアスーパー、運転中イスが後ろに倒れた。
シートバックを止めてあったネジが折れたのだ。これは困った。
ステアリングにぶら下がり、腹筋しながら修理屋へ走った。

156ならどうか?セレポンプの不調に見舞われて立ち往生した。
夜中に信号待ちから動けなくなってしまった。焦った。
またセレのオイル漏れを発見アッセンブリーで交換となった。


ざっと思い出してみるとこんなところだろうか。多いのか少ないのか良く判らないが。
もちろんバッテリーの寿命だとか、ブレーキの鳴きだとかはあるし
パンク、オイル漏れや電装系のトラブルも当然あった。
トラブルになる前にその芽を摘んで事なきを得たことも多い。
一般的(古いアルファにとって)な整備は欠かしていないつもりなんだけどね。

トラブルというのは、よりによってこんな時に・・・と、言う時に起るもの。
たまたまスペアを積んでいない時に限ってパンクとか
たまたま奥さんではない女性と日帰り旅行に行き動けなくなったアル○ェッタとか
たまたま奥さんではない女性と○テルで過ごした後帰れなくなったアルフ○ッタとか
上の二つの例は私ではありません、また同じ人でもありません。念のため。
え?本当はお前だろうって?20年以上乗っているけど、そんなことは今まで
たった1.2回しかありません。悪しからず。

「備えあればトラブルなし」であります。
日頃の整備を怠らず、下心のない健全なアルファライフをおくりましょう!



トラブルはこれで終わるはずもなく第2部

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