思い出のアルファロメオ その4

 GTAJrの後、スパイダーを捜してみることにしました。
これまでオープンカーを所有したことがなかったし、気分が変わることも期待しました。
限られた予算内で安い1750のデュエットが見つかりました。
程度は決してよくはありませんでしたが、許容範囲ではありましたし
ありがたいことに珍しくトノカバーを装備した、赤のデュエット(左H)でした。



 何かわからないシート(RX-7のもの?)が付いていましたが、
純正は手に入りそうになく、年代的に似合うコブラ・バケットシートに交換、
小径だったステアリングもナルディ80anniの40径に交換、
持っていたGTAレプリカのホイールに履き換えて一丁上がりでした。



 このGTAのレプリカホイールは、当時ショップ「S」が製作、販売したものですが、
 以前所有していたGTAJrに装着していたホイールの“型”で作ったものです。
 その際にお礼に1セット頂戴したものです。

 さすがにサーキットや競技に参加するようなことはしませんでしたが
オープンを大いに楽しみました。乗る時はほとんどオープンにしていたと思います。
トノカバーには随分助かりました。寒冷地とは言わないまでも冬には結構冷える
私の地域でも頭寒足熱で意外と快適でした。夏の方がダメですね。
直射日光もたまらないのですが、幌を被せても狭いので暑苦しいと思いました。
風や匂いをダイレクトに感じオープンカーの魅力がわかったような気がしたものです。



 家人がはじめて乗ったアルファがデュエットでした。
 その時は雨だったので、もちろん幌を被せてあったのですが
 境目から水滴が落ちてくるので雑巾を渡して「膝の辺りに雨漏りするから押さえといて」
 なんていうことをいきなり最初に言うものだから、なんという人(と、クルマ)かと思ったそうです(笑)。

将来リタイアしたらデュエットやジュリエッタのスパイダーなんかで全国を
のんびり行脚したりできるといいなぁなんて思いますね(トノカバー付きで)。



 そんなことで比較的気楽に接したデュエットでしたが、決して程度のいいものではなく
機関は全く手が掛かりませんでしたが、ボディにはそろそろ手を入れる必要がありました。
そんな折に板金業従事でクルマを仕上げるのが趣味という人物に目を付けられて
すっかり仕上げた2000GTVと交換してはもらえないかと持ちかけられました。
どうも彼は作ることが好きで出来上がってしまうと冷めてしまうタイプのようでした。
決してデコレーティブでない出来の2000GTVは、なるほど程度が良く好感が持てました。
お互い負担もないしデュエットも綺麗に仕上げるだろうなと思い承諾しました。

 こうして2000GTV(赤・左H・ノーマル)がやってきました。
これもノーマルで機関も外・内装とも問題なく気楽に無理なく乗れました。
さすが2000はラクチンでトルクに任せておけば、少々の山道ならATのようでした。
ディーラー物だったのでクーラーがあったはずですが、それだけはありませんでした。



 このころにはイベントもご無沙汰していて、日常の準アシとして乗ってました。
現在の交通事情にもほとんど痛痒を感じさせない実力の持ち主だと思います。
もちろんその気になれば、それなりのパフォーマンスも提供してくれます。
今、初めて105系に乗る人がいたら程度の良い2000GTVを勧めたいですね。



 と、平和に過ごしていましたが、少しキナ臭い、でも魅力的な話が舞い込んで来ました。
ジュリエッタSZだったんです。要は“質流れ”するから買わないか?ということで・・・。
既にSZの価格は落ち着いていた頃とは言うものの、それでも充分高価な物でした。
それが、だいたい当時の価格の半額程度だったでしょうか。(それでも高価でしたが)
随分前に日本に入ったようですが、程度がよくなくて一部機関に手が入ったくらいで
久しく手をつけていない状態、ということでした。(そのとおりでした)
2000GTVは早く売れるから下取りもOKということでした。
相当苦労するだろうなぁ、でもこうでもないと手元に来ることもないし、などと考えました。
結局追い金の借り入れも手配がつき、やってくることになりました。
車検はもともと受けていなかったのですが、事情が事情だけに登録して受け取りました。

 借財が5年返済だったのでそれが終わる2回目の車検が切れる頃、修復にかかろう、
それまではランニングコンディションのみの維持と一度車検を受けるに留めよう。
と、計画しました。取り敢えず手を付けたのがフロントウィンドウでした。
曇っていたので、てっきり合わせガラスの間に空気でも入ったか?と思ったのですが、
ペアガラスでした。空気が入って曇ったには違いなかったのですが。
材質が生ガラスでした(!)。なんでこんなことになっているのか?理解に苦しみます。
もちろん合わせガラスで作り直してもらいました。
リアウィンドウもアクリルがすっかり黄色くなり透過性が失われていたので新造です。
他には・・・とにかくじっと我慢でした。時々動かす程度で時間の過ぎるのを待ちました。
そしてとうとう修復に取り掛かることができるようになりました。

 話は突然変わりますが、ジュリアスーパーです。
それまでアシとしてのクルマは、よく知る業者からテキトーに買っていました。
タダの次、というやつです。アウディのアバントからいきなりシトロエンのAX、かと思えば
2002tiiなんかにしたり、アシとはいえ通勤使用ではないのでなんとかなりました。



そんな時にマルニの次を、と頼んだところジュリアスーパーを持ってきました。
その時はマルニの経験で、少々古くてもナントカナルダローと思ってしまいました。
スーパーについてはサイト内にも書きましたのでここでは詳しくやりませんが
今のところなんとかなっています(笑)。

 156セレについても、このサイト内に書きましたので詳しくはやりませんが、
とうとうそんなこんなで3台の夢(悪夢か?)のラインナップになりました。
それぞれ「思い出のアルファロメオ」になる時も来るのでしょうが、
まだしばらくは「蛇たち」との生活が続きそうです。

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